杉山利夫 議会発言
平成24年9月議会での質疑内容

生活保護の現状について

昨年60年ぶりに過去最高を記録した受給者数は、今年3月全国で210万6096人です。生活保護制度は、資産や能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する方に対し、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する制度ですと、厚生労働省は定義しています。近年、不正受給者の実態がマスコミでも大きく取り上げられています。子どもや親など連絡を頻繁に取り合える親族に、援助が受けられるほどの高所得者がいるにもかかわらず生活保護を継続、ギャンブルに興じたり無料の医療費で処方された大量の薬を現金化したり、病気が回復しても申し出ずそのまま受給、本来働くことが出来るはずなのにそのままズルズルと…
私自身、6年前に議員のポストを戴くまでの10年間、民生児童委員として、生活に困窮しておられる方たちのお世話をしてまいりました。その当時、長良西には23名の民生児童委員が配置されておりまして校区全体で20数名の生活保護受給者でしたが、私一人で10人ほど抱えていたという過密な地域を担当していましたので、いろんな事例からも生活保護制度の大切さ必要性も、充分実感しております。
日本弁護士連合会が、8月6日に「今、ニッポンの生活保護制度はどなっているの?」のパンフレットを作成されました。そこでは、「生活保護は、憲法25条が保障する健康で文化的な最低限度の生活を権利として具体化したもの。恥ずかしいこと、隠さなければいけないことでもありません。資産や能力を活用しても、生活を維持できない時、権利行使として生活保護を利用できるのです」と切り出し、利用者が過去最高でも利用率は減っている、先進諸外国と比べると極めて低い数字である、不正受給の割合は全体からみれば大きくない等々記載してあります。最後に、「このように日本では、生活保護が権利であるにもかかわらず、充分に利用されていません。それどころか、誤った情報に基づく、生活保護に対するバッシングが後を絶ちません。生活保護は健康で文化的な最低限度の生活を営むための最後のセーフティネットです。この最後のセーフティネットがいつでも安心して使えることが重要です。誤った情報に惑わされないでください。正確な知識を得て、困った時は、積極的に生活保護を利用しましょう」と結んでいます。昨日の小堀議員の質問にもありましたが、必要であるにもかかわらず、受給できていないという人もあるでしょうから、こういうアピールも必要なことでしょう。
自分の体験からも、生活保護制度は必要な人には絶対必要な制度です。
しかし、申請者そして受給者の状況をきちんとチェックする体制が出来ているかが、とても大切なことであると思います。
そのことを念頭に置きながら、以下数点、福祉部長にお尋ねします。

  1. 申請から決定までの流れ
  2. 親族の扶養についての確認方法
  3. 岐阜市での平均的な一人当たりの受給金額
  4. 現在のケースワーカーの数、一人あたりの担当世帯数、生活指導の頻度、それらの他都市との比較

友好姉妹都市交流について

今年の7月10日から17日まで、竹市勲議員、辻孝子議員、国井忠男議員、山口力也議員と私の5名で、岐阜市が姉妹都市提携していますオーストリア共和国ウィーン市マイドリング区、イタリア共和国フィレンツェ市を訪問させていただきました。
ウィーン市はアルプス山脈の東に位置し、ドナウ川の右岸に発達したオーストリアの首都で、ヨーロッパの東西南北を結ぶ主要路が交差する地として常に歴史の舞台となり、ハプスブルク家が統治した都として、また音楽の都として知られています。マイドリング区はこのウィーン市23区内の12区にあたり、シェーンブルン宮殿に隣接した閑静な地区で、ショッピングセンターやブティックが点在し、区内には女帝マリア・テレジアらが夏の宮殿として暮らしたヘッツェンドルフ宮殿があり、ここは現在市立ヘッツェンドルフ服装専門学校となっています。平成元年(1989年)、当時の岐阜銀行会長のウィーン訪問の際、マイドリング区より姉妹都市提携の希望を表明され、岐阜市からは平成5年に姉妹都市提携調査団を派遣した後提携を決定し、平成6年(1994年)3月に岐阜市にて調印しました。姉妹都市提携により岐阜市のイメージアップにつながり成果が期待できる点、長良川とドナウ川、金華山とウィーンの森といった自然の財産を持っているという共通点から、提携を決定しました。ウィーン市は市としてどの都市とも姉妹都市提携を結ばないことになっているため、オーストリア有数の市立ヘッツェンドルフ服装専門学校がある等、ファッション分野での活動が盛んに行われており、岐阜市と同分野での交流が期待できるマイドリング区が姉妹都市提携先となりました。
岐阜市が現地で委嘱しておりますエベリン・ラクナー駐在員の仲介で、マイドリング区役所を訪問しました。岐阜市とマイドリング区は、民間も含め毎年のように中身の濃い交流を深めているのですが、昨年は人的交流が無かったため、久し振りの交流ととても歓迎されました。ラクナー駐在員は、両市区の交流に当初から関わっておられ、来岐の経験もあり提携のすべてを熟知しておられる、心強い駐在員です。残念ながら、当日はガブリエレ・ヴォタワ区長は体調不良のため登庁しておられず、日本で言う財政部長にあたりますアルフレッド・トイエルマンマイドリング区経済委員長が対応していただけました。このマイドリング区は、ウィーン市23区の中の一つの区ですが、姉妹都市提携は岐阜市が唯一で、岐阜市とのつながりをとても大切にしていただいております。区役所の中には、岐阜市と今まで交流したいろいろな記念品が展示されており、また7月9日は岐阜市が空襲にあった日ということで、岐阜市内各所で「平和の鐘の日」として鐘を撞く活動が展開されておりますが、こちらの教会でも賛同して鐘を撞いていただいております。
トイエルマン委員長から、マイドリング区の全般的な情勢について現状を説明いただいたのち、都市交通、社会保障制度等を中心に個別の項目について質疑をさせていただきました。とりわけ、マイドリング区は、ジェンダー(性差)を念頭に置いた政策を展開しておられ、5年前のロンドンで開かれた世界大会で優勝された実績もあるそうです。たとえば、個々の公園の利用者を性別で調査し、女性の利用者が多い公園には女性に適した設備を配置するというものです。区長が女性ということからも、行政の目線も変わってくるのでしょう。2年後の平成26年が姉妹都市提携20周年ということで、更なる交流を期待しておられました。
次に、フィレンツェ市は、ミラノとローマのほぼ中間に位置する街で、その名の語源は「花が咲く」で、花の名産地としても知られ、人々から「花の都」と呼ばれています。フィレンツェ市は、ルネサンス発祥の地として名高く、市内の美術館にはレオナルド・ダ・ビンチ、ミケランジェロ等ルネサンスの巨匠達の手による作品が展示されています。また、礼拝堂や宮殿もこうした芸術品に彩られており、世界遺産に登録された街全体が美術館ともいうべき美しさを誇っています。岐阜の繊維産業界から、洗練されたファッションの街フィレンツェ市と姉妹都市提携をしたいという強い要望や市議会への陳情書などにより市も提携を推進し、国会議員、ローマの日本大使館の多大な協力を得て昭和53年(1978年)に姉妹都市提携を行いました。都市規模、地勢が似ている、フィレンツェでの「ルネサンス」の頃、岐阜は織田信長の時代で、盛況を極めたという歴史的な類似点、両市とも繊維産業の中心地である点などが提携理由です。              
さすがルネサンス発祥の地で、世界遺産の建物群には圧倒されました。世界遺産のヴェッキオ宮殿がそのまま市庁舎として使用されており、日本人の私たちでは考えられない使用の現状です。他都市でも世界遺産をアパートとか、オフィスとして使用している現状は、多くの歴史的建造物の中で生活していくためには、日常的に使用しながらもキチンと保護していくということなのでしょう。こちらの臼井和子駐在員は大垣市出身で、岐阜市の駐在員としてお世話いただいております。彼女が日頃から、両市の交流についてフィレンツェ市と頻繁に連絡を取り合って頂いているおかげもあり、エウジェニオ・ジアーニ市議会議長とも携帯電話でやり取りできる関係で、当初面談予定のなかった議長との面談も、急遽時間が空いたからと実現していただけました。フィレンツェ市役所では前述のジアーニ市議会議長、スザンナ・アゴスティーニUDC政党(自由キリスト教)フィレンツェ会長と面談しました。両名とも親岐阜派で岐阜との交流の深さを語っていただけました。フィレンツェ市は、世界の多くの都市と姉妹都市提携を行っており、日本では京都市とも姉妹都市提携しています。世界的にも超有名でルネサンス発祥の地のフィレンツェ市ですので、私たちが訪問してどのように対応していただけるのか、一抹の不安もありましたが、とても暖かく迎えていただけました。世界のたくさんの都市と姉妹都市提携していても、岐阜市との交流が群を抜いて活発で、岐阜市から訪問団が来ると今度は何をやってくれるだろうかと期待するほど、フィレンツェ市民にとっても印象的な交流が継続しているそうです。昭和52年から始まった交流ですが、小学校、中学校、高校、短大、大学、ロータリークラブ、ライオンズクラブをはじめとする様々な団体の民間交流が、毎年のように活発に行われているという実情をこちらを訪問することによって知らされ、改めて中身の濃さを痛感しました。またジアーニ市議会議長自身も岐阜を訪れておられ、その時の思い出を熱く語っていただけました。フィレンツェ市役所訪問後、3地区のアンドレア・チェッカレッリ区長を表敬訪問しました。チェッカレッリ区長は、元フィレンツェ市副市長を務め、岐阜市には2回来日している親岐阜派です。平成21年岐阜市制120周年記念事業で、フィレンツェのルネサンス喜劇「マンドラーゴラ」が岐阜市文化センターで開催された折には、団長として来日しておられます。また、この3地区には、岐阜市から送られた鵜匠像が設置されており、岐阜市との交流にとても関心の高い地域です。
来年は姉妹都市提携35周年で、盛大な交流が期待されています。親岐阜派のジアーニ議長に、岐阜のどこに魅力を感じておられますかと尋ねた時に、「ルネサンスは1300年代からなのだが、それよりも以前の1300年も前から守り続けられている鵜飼」「金華山から見る岐阜の街」「市民の暖かいもてなし」と答えられました。期待を裏切らず、いつまでも守り続けなくてはならないと、痛感しました。

 そこで、市民参画部長に、今後の岐阜市の友好姉妹都市交流の進め方についてお尋ねいたします。よろしくお願いいたします。

ぎふ清流国体・ぎふ清流大会のもてなしについて

9月29日の開会式まで3週間ほどとなってまいりました。来週9月12日には、炬火が岐阜市に入ってまいります。先日も開会式のリハーサル大々的に行われ、メモリアルセンター周辺では多くの人が動きました。やはり人が動くということは、ああ国体!という雰囲気も醸し出されてきます。ハード面におきましても、会場周辺では最後のお色直しという感じで、舗装のやり変え等が進んでいます。国体と言いましても、このご時世財源的に限りがありますので、昔のようにどこかに道路や橋が新設されて国体なんとかと名付けられるようなことはありえません。私たち近隣に生活する者にとりましては、通常の基盤整備の中で負担を感ずることなく、うまく展開されたと評価しております。
さて、私たちは「長良川もてなし隊」という国体の民間応援団を結成して、様々な活動を展開してまいりました。これは、もともと県営グランドが新たにメモリアルセンターとして生まれ変わった折に、地元である早田、鷺山、長良の自治会連合会をはじめとする各種団体を核に、住民を巻き込んで世界イベント村地域交流会が発足し、地域を巻き込んだ活動が行われましたが、音頭取りの岐阜県の財政難から解散してしまったそのかつての仲間が、この私たちの地域をメイン会場に行われるこのぎふ清流国体・ぎふ清流大会をもりあげることを目的に、再び集まって活動を始めた訳です。1月7日初顔合わせ、1月22日発足の会、3月4日設立総会と賛同者を増やしつつ、地域に住むボランティアのメンバーの発想で、行政にはない斬新な活動を計画しました。私たちの活動に賛同し入会いただいた方は、現在のところ1300人に膨れ上がりました。まだまだ拡大中です。
事業としましては、47年前に民泊として宿を提供した人たちが、当時の配布物など保存しておられたグッズお借りして、「新旧ぎふの国体展」と銘打って4月5日から現在まで、長良、早田、鷺山の3商店街のショーウインドウで展示してきました。現在は、メモリアルセンターで愛ドームに展示しております。知事はご自分が炬火最終ランナーとして走られたこともあって、5月2日にはこの展示を直々に視察に来られました。
次に、7月26日にメモリアルセンター北側に横7メートル、縦3.5メートルの巨大広告塔も設置しました。
先日の市長定例記者会見の折にも触れていただきましたが、JR岐阜駅に点灯しております炬火を利用して、私たちは「市民でつなぐ炬火ウォークリレー」を計画しております。これは15日夕方JR岐阜駅北口を出発して忠節橋通り、早田栄町通り、メモリアルセンター南、長良川国際会議場前から、長良川プロムナードの約6.2キロメートルを30人でつなぎます。炬火の持ち手は各区間1名ですが、その後続をもてなし隊の提灯行列で編成します。最終地のうかいミュージアムでは、炬火の一部をそこから船で上流へ運び当日の鵜飼の篝火としていただけたらと計画しております。また、広場に竿灯式にセットされた提灯に火入れして、鵜飼の観客の皆さんにも国体応援をアピールする予定です。
また、選手はじめ国体関係者に岐阜を知ってもらうため、もてなしマップを10万部作って、ただいま市内各所に配布中です。このマップには協賛頂いた100数十軒の店舗名を地図に名入れしてありますが、スタッフが1軒1軒お願いに行った集大成です。ご協賛頂きました皆さんありがとうございました。またメモリアルセンター周辺を「スポーツ環境日本一、健幸な街岐阜市」と位置付けてアピールもしてあります。コンビニ、コインランドリー等マップを活用する選手の目線で施設を入れて作成しましたし、地域の自治会連合会にお願いして、全戸配布させていただきますが、自分たちの地域の再発見にしていただければとも考えております。先日新聞でも取り上げていただいたおかげもありまして、各方面から設置の申し出や、どこで手に入るかとの問い合わせも、相次いでおります。
もてなしをなんとか形で表したいと、岐阜の名産品の提灯にミナモをデザインして、協賛いただいた方に自宅の玄関先、お店の店頭に掲げていたく運動を展開中です。岐阜市内でも所々で見かけるようになり、ご協力に感謝しております。町内単位で軒並み掲げていただいているところも増えてまいりました。会場周辺の交番にも掲げていただけました。また庁内の担当部署のお世話で、バスの停留所の建屋にも、近々懸けさせていただけそうで、ありがたいことです。メイン会場のメモリアルセンター周辺、山岳の競技会場の金公園周辺(徹明の自治会連合会長さんも協力をアピールしていただいております)はもちろん、岐阜市内いたるところで提灯を掲げていただくことで、国体を応援しているとアピールできます。活動が広がることを熱望します。因みに、私たちの活動に協賛いただき入会いただいた方には、この提灯、缶バッジ、シールをセットでお渡ししております。
缶バッジにつきましても、県の国体関係者の方が、国体の視察で他都市を訪れられた時、どこのお店に入っても、たとえばスナックでも、同じバッジをつけておられて感動したと言っておられました。小さな町ですから出来たのでしょうが、そんな風になればいいですね。
本来のもてなしとは、形ではなく心だと思います。岐阜を訪れた他県の人たちが、岐阜のもてなしを感じ取っていただけるにはどのようにしたらいいのでしょうか。国体の成功は、この岐阜のもてなしの心にかかっていると言っても過言ではないでしょう。開催を直近に控え、岐阜市の現状を踏まえ、現在の市長の心意気をご披露ください。

長良川公園整備について

先日発行されました、広報ぎふ9月1日号に、第18回国際インラインスケート岐阜長良川大会の参加者募集の記事が掲載されています。競技種目としましては、ロードレースの部、インラインクロスの部、インラインホッケーの部、各種アトラクションがあり、大変多くの方々に楽しんで頂いているイベントの一つです。また、この国際インラインスケート岐阜長良川大会は、通称長良川カップと呼ばれ、岐阜市で開催される数少ない全国規模の大会となっています。
今月30日には、第67回国民体育大会のデモンストレーションとしてのスポーツ事業が開催されます。その内容は、10キロマラソンと5キロマラソンであり、この長良川公園のインラインスケート場が発着地点となります。
さて、これらの大会の会場となりますこの公園ですが、トラックと高橋尚子ロードと呼ばれています堤防沿いのコースがあります。他にテニスコート2面、ヘリポートもあります。この公園は、長良川の河川敷ですので、敷地は国のものですが、岐阜市が管理を任されています。施設として区切られているわけでもなく、囲いもありませんので、誰もが自由に出入りでき、当然利用料は無料です。花火大会には絶好の観客席ですが、大会等イベントがない時には、インラインスケート、スケートボード、ローラースケート、テニス、フリスビー、当然朝夕のジョギング、ウォーキング、犬の散歩等々、金華山、長良川が目の前に最高のロケーションで、多くの市民の方々が、自分のスタイルに合った使い方をしておられるユニークな施設です。
岐阜市では、市民誰もが、心も体も健康に暮らすことができる都市を目指し、「スマートウエルネスぎふ」が推進されております。高齢化が進む中、健康寿命を延ばすため、自動車優先の社会から、歩く人、自転車や公共交通機関を利用する人に優しい道路とし、歩きたくなる環境を整備するその重点箇所として、柳ケ瀬を中心にJR岐阜駅から官庁街までの柳ケ瀬ウエルネスエリアと共に、長良橋から金華橋までの河川敷を中心とした、長良川ウエルネスエリアが設定されておりますが、その一翼を担っているとも言えるこの施設です。
さて、このトラック部分ですが、遠くから見ますと幾何学模様にペイントされているかにも見えますが、よく見ますと全面的に無数のクラックが走り、それを部分部分に修復したものがこのような模様に見えるわけです。ひどいところはクラックの幅が2センチ程にもなります。ここでスケート等をしている人たちにお聞きしますと、「トラックの痛みはひどいものだが、それを除くとこんなに利用しやすい場所はない。」とのことです。
各種イベント、特にインラインスケートの会場として、事故なく安全にイベントが行われると共に、市民に愛され、健康都市岐阜を全国にPRするためにも、この公園の施設管理について、私はもう少し手を加えていただく必要があると考えますが、都市建設部長の所見をお尋ねします。